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無料のフリーソフトでRaw現像!
Rawファイルのデータを調整するRaw現像。せっかくRaw画像で保存できるカメラを持ったら、Raw現像に挑戦してみたいものですよね!Raw現像にトライするなら、最初はフリーソフトを使ってみるのがおすすめです。
私もRaw現像のできるフリーソフトを検索してもなかなか探すことができなかったので、今回はRaw現像ができるフリーソフトをまとめてみました。
1. Rawtherapee
一番のおすすめはRawTherapee。定期的にアップデートされていて、インターフェースも使いやすいので、Raw現像は今でもこのソフトをメインで使っています。
「どのソフトにしようかな?」と迷ったら、とりあえずRawTherapeeを試してみてください。
分かりやすく・使いやすい
RawTherapeeは、露出や彩度など基本の項目以外にも、黒レベルやグラデーションフィルター、ノイズ低減など、フリーソフトとは思えないほど本格的なRaw現像に使える機能がたくさん入っています。
項目も記号ではなく言葉で書いてあるので、「ハイライトって何?」などわからない項目の語句を検索して調べやすいというメリットもあります。
複数の画像に一気に同じ加工をしたり、作ったプロファイルを登録・呼び出しすることができたりするなど、使い込むほど便利になる機能も充実しています。
RawTherapeeを使った基本的なRaw現像の仕方については、下の記事をみてみてください。

読み込みが遅いときは… 旧バージョンもおすすめ
RawTherapeeは現在でもアップデートされていて、新しいバージョンも出ています。(最近のアップデートで5.8になりました!)
以前の私のパソコンは5.2だと動作がかなり重く、ソフトが開いて編集画面になるまでに5分ほどかかります。。
パソコンのスペックがそこまで高性能じゃないからもあると思いますが、一般的な家庭にあるノートパソコンとしては標準的かなと思います。
以前のパソコンのスペック:
Aspire R 14
Windows 10 Home
8 GB, LPDDR3
256 GB SSD
Intel® Core™ i5-6200U processor Dual-core 2.30 GHz
5.4というバージョンも開くまでに少し時間はかかりますが、開いた後はフリーズせずにちゃんと動いてくれました。
まずは最新バージョンを試してみるのがおすすめです!
現環境では5.8は問題なくさくさく動いてくれています。
もしRawTherapeeの起動に時間がかかることがあれば、少し古いバージョンを使うと早く動いてくれるかもしれません。
2.PhotoScape X
次にご紹介するPhotoScape Xは、「Raw現像って何?」という初心者さんにおすすめのソフトです。
アプリのようにシンプルで分かりやすい!
シンプルな操作画面で、各メニューにアイコンで絵が付いているので、どんな機能か見て分かりやすいので、初めての方にも使いやすいと思います。
各メニューをクリックすると、スライダーなどが表示されて、コントロールできるようになります。RawTherapeeほど多機能ではないですが、よく使う便利な機能に絞られているので、Raw現像が初めてでも操作に迷うことなく現像できると思います。
基本操作以外にも、写真加工アプリにあるようなフィルターやレンズフレア、文字入れなど付加的な機能がたくさんあって、SNSにアップする画像が最後まで作れちゃうのも便利そうです。
PhotoScape Xについても記事にしているので、興味のある方は見てみてください。

3. Fotor ダウンロード版
次におすすめするのはFotor。スマホのアプリやオンラインエディタを見かけたことのある方も多いかもしれません。
FotorはRawTherapeeに比べると、Raw現像の機能は少ないですが、写真加工の知識がなくてもアプリのようにサクサクと簡単に加工できるように作られているソフトです。
プリセットが豊富
Fotorの特徴はプリセットの多さ。例えば、ホワイトバランスも「シアター」「料理」など、あまり見かけないような細かなシーンまで入っています。
「エフェクト」の中には、画像加工アプリでよくあるフィルターがたくさん入っていて、ワンクリックで好みの質感に変えることができちゃいます!
例えば、上の写真は夕日が沈むころだったので、夕日っぽく赤い色の「Mini-Oven」というエフェクトをかけてみました。
ワンクリックしただけですが、写真の印象がかなり変わりますよね?Rawファイルだから、調整しても色飛びしにくく、好みの雰囲気を作りやすいのも◎
SNSへのアップが簡単!
Fotorでは、「Export(書き出し)」から、そのままFlickrやTwitterに投稿することも可能。一度パソコンに保存しなくてもすぐにSNSにアップできるので、SNSをよく使う方はFotorを使ってみてもいいかも!
4. UFRaw
UFRawは、GIMPと連携できるRaw現像ソフト。UFRawでRaw現像した画像をそのままGIMPで続けて編集できるので、英語圏では使っている方が多いようです。
私もダウンロードしてみたのですが、パソコンのメモリが足りないのか、途中で止まってしまい強制終了になるので実際には試せていません。。
RawTherapee、Fotorのどちらともピンとこなかった、またはGIMPをよく使うという場合には試してみてもよいかもしれません。
5. メーカーの純正ソフトを使う
フリーで一番信頼できるソフトと言えば、メーカーの純正ソフト!
大抵の場合、カメラ購入時に入っているディスクから、Raw現像ができるソフトをインストールすることができます。
Rawファイルといっても、実はカメラのメーカーによって拡張子はさまざま。CanonならCR2、NikonならNEFといったように、その拡張子を読み込めるソフトが必要です。
所有しているカメラのメーカーから出されているRAW現像ソフトを使えば、基本的な調整はできると思うので、お手持ちの場合はぜひ試してみてください。
「手元にディスクがない!」という場合は、下の表のソフト名をクリックするとダウンロードページへ行くことができます。
メーカー | 拡張子 | ソフト名 |
---|---|---|
Canon | .CR2 | Digital Photo Professional 4 |
Nikon | .NEF | Capture NX-D |
Sony | .ARW
.SR2 |
Image Data Converter |
Panasonic | .RW2 | SILKYPIX Developer Studio SEバージョン |
Olympus | .ORF | OLYMPUS Viewer 3 |
Fujifilm | .RAF | RAW FILE CONVERTER EX 2.0 powered by SILKYPIX |
Pentax | .PEF
.DNG |
RICOH Digital Camera Utility 5 (本体付属CDでインストール) |
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6. ファイル形式変換だけなら【I♡IMG】
Rawで撮った写真をすぐに友達にあげたい時や、SNSにアップしたい時にすごく便利なのが「I♡IMG」 (I Love IMG)。
ブラウザー上にRawファイルをアップするだけで、JPEGに変換してくれます。
対応しているRaw形式も、「CR2・RW2・NEF・ARW・SR2・ORF・PEF・RAF・RAW」とたくさんあるので、有名メーカーのカメラで撮った画像ならほぼどれでも使えると思います。
無料アプリでもRaw現像できる!
「スマホでRaw現像したい」という時には、フリーのアプリを使ってみましょう。
おすすめは「Snapseed」。基本の使い方や応用方法についての記事も前に書いています。
Raw画像を本体に保存
SnapseedでRaw現像するには、まずRawファイルをスマホ本体にダウンロードしておく必要があります。(iPhoneの場合)
大きいサイズのファイルなので移動させるのが難しく、Dropboxを使用したところ上手くいきました。
一度本体に保存できれば、あとはいつも通り画像を開いて、調整をするだけ。
念のためちゃんとRawファイルを編集できてるのか確認してみると
こんな感じでしっかりと「RAF (fujifilmのRawファイル形式)」と表示されていました。
手元にパソコンがない場合や、スマホで手軽に編集したい場合は、ぜひ試してみてください。
フリーソフトでRaw現像を楽しむ♪
Raw現像は「もう無理かも」と思った画像が案外使えるようになってくれたりと、編集していくと「おおっ!」「ここまで変わるんだ!」と楽しい作業です。
フリーソフトなら、気軽に試すことができるので、Raw現像にトライしてみてくださいね♪